2016年 主な活動報告
1月 稽古始め
新しい年を迎え、各曜日ごとに初稽古が行われました。
毎年恒例となった協会員有志による手作りの花びら餅を感謝の心でいただき、丁寧に練られたお濃茶をじっくりと味わいながら、心新たに一層の精進を年始に誓いました。
2月16,18日 城市大学 茶道授業
香港城市大学の学生約120名(4グループに分かれ30名ずつ)が授業の一環として当協会の茶室を訪れ、茶道体験をされました。お懐紙と扇子を傍らに、真行草のおじぎの仕方から始まり、協会員による薄茶平点前のデモンストレーションを見学、その後実際に何人かに客として一席座っていただき、お菓子と薄茶は全員に召し上がっていただきました。
畳の上での正座やおじぎに慣れていない学生さん達でしたが、協会員の呈茶時には皆さん目を合わせて丁寧な真のおじぎをしてご挨拶くださいました。
2月20日 協会員 新年茶会
毎年恒例の新年茶会が友香庵にて行われました。
今年は茶室の濃茶席、立礼による薄茶席を同時進行にて6席まで設け、亭主・運び・水屋などの係も多くの協会員に体験していただけるような取り計らいがされました。
2月29日 日本領事館主催 ひな祭り茶会
在香港日本領事館主催のひな祭り茶会が当協会茶室 友香庵にて行われました。
美しい雛人形が飾られ、華やいだ雰囲気のひな祭りとは裏腹に、緊張した面持ちの学生さん達が並びましたが、協会員によるデモンストレーションの後、雛あられを召し上がり、ご自分で薄茶を点て終えた頃には皆さんにっこりと笑顔がこぼれておりました。
4月5, 7日 城市大学 茶道授業
2月に行われた茶道授業の第2回目として、城市大学の学生が再び茶室を訪れました。
今回は協会員の手ほどきのもと、帛紗捌き、棗と茶杓の清め方を実際に練習していただき、最後に自ら茶を点てて飲む体験までしていただきました。
6月4,5日 茶事講習会
京都裏千家宗家より白波瀬(しらはせ)業躰先生をお迎えし、茶事の講習会が行われました。
第一日目は午前中に基本所作の割り稽古、薄茶平点前、濃茶平点前の稽古をしていただき、午後からは茶事についての講話、割り稽古(円座の扱い、火入れの作り方、炭手前、座掃き、千鳥の盃、等)をご指導いただきました。
第二日目は、最も基本的な形式をもつ「正午の茶事」の流れに沿い、寄付・待合・迎付から初座、中立、後座、退出まで全てをくまなく拝見し、茶事そのものにおける決まり事や作法、所作だけでなく、茶事にまつわる様々な歴史背景やこぼれ話も賜り、茶道への理解が一層深まりました。
9月28,29日 第11回 東アジア茶文化シンポジウム (韓国 釜山にて)
「東アジア茶文化シンポジウム」ならびに「パネルディスカッション‐東アジアの文化と平和‐」が韓国 釜山にて開催され、当協会から4名が参加いたしました。
当シンポジウムは裏千家 千玄室大宗匠のご発意によるもので、茶文化研究の学術的交流と東アジア地域の友好関係の促進、また世界の平和と安定のために文化が果たすべき役割と可能性を探求することを目的に2004年より毎年開催されています。
詳しくはこちらをご参照ください。
10月27日 文化交流: 城市大学 学生120名
香港城市大学の学生 120名(30名、30名、60名の3グループ)をお招きし、文化交流を行いました。
協会員によるデモンストレーションを見ていただいた後、次の席では一部の生徒さんに茶室へ上がって実際に茶席を体験していただきながら、参加者全員に和菓子と薄茶を味わっていただきました。
10月29日 日本領事館主催 「日本秋祭 in 香港-魅力再発見-」
在香港日本領事館主催のイベント(2016年9月~12月)「日本秋祭り in 香港 -魅力再発見‐」の一貫として、友香庵にて茶道デモンストレーションを行いました。
1席目は香港中文大学の学生 30名が参加され、協会員によるデモンストレーションの後、抹茶と湯の入った茶碗と茶筅を各々に配り、自ら茶を点てる体験をしていただき、菓子と共に味わっていただきました。
2席目は松田邦紀大使が出席され、お招きした香港政府幹部の方々と共に、協会員手作りの和菓子「錦秋」を召し上がりつつ薄茶を堪能されました。
参考リンクページ(香港経済新聞の特集ページへ)
11月10日 文化交流: 城市大学関係者 12名
11月20日 第9回 茶道文化検定実施
平成28年 第9回 茶道文化検定が日本における検定時間に合わせ、香港でも実施されました。
当検定には1級から4級までがあり、今回は延べ25名の方が受験されました。公式テキストはもちろん、試験問題も全て日本語表記ですが、多くの香港人の方々が挑戦され、茶道への理解を一層深められたようです。